自室にはMac mini、Windows NUC、社用MacBook Pro(クラムシェルでの利用)で計三台キーボード接続が必要となるデバイスがある。
今までは、はるか昔に購入したHappy Hacking Keyboard Lite 2を繋ぎ替えて利用していた。
また、仕事で使うMacBook Proには、自作したMint 60を繋いで利用していた。
Happy Hacking Keyboard Lite 2を利用されたことのある方であれば分かるかもしれないが、あれはメンブレン方式のスイッチであり、HHKBでよく言われる「スコスコ、コトコト」感がない。会社でHHKB Professional 2を購入いただき利用していたので、自室でLite 2を使っていて「こうじゃないんだよな〜」と思っていた。
市販されているキットを用いてキーボードをいくつか自作したが、キーの押下感、配列がしっくり来なかった。
今まで触ってきたキーボードはだいたい以下の感じ。
- Logicool Illuminated Keyboard K740
- HHKB Lite 2
- HHKB Professional 2
- ErgoDash + Gateron Silent Red
- Corne Chocolate + Kailh Choc Red Pro
- Mint 60 + Gateron Clear
キーボードを選ぶ要件として、テンキーやカーソルキーのエリアが省かれていて、キーボードの右側にトラックボールを置いても手を伸ばさず扱えることが大前提で、次にキー押下時の感触が良いことや、Bluetoothでコンピュータと接続できること、などを考えていた。
使用しているコンピュータがほぼApple系であることからMagic Keyboardも検討したが、マルチペアリング(子機、ここではキーボードに対し複数の親機、ここではコンピュータを登録できること)に対応しておらず、繋ぎ替えの手間を解消できないことから候補から外れた。
Realforce系はキーボード右側にカーソルキー等のエリアが出張っているので候補から外した。
自作キーボードにBLE Micro Proを積んでBluetooth接続をサポートさせるという道もあるにはあるが、実装難度が高そうかなと感じたため、見送った。
結局のところ、会社でHHKB Professional 2、自室でHHKB Lite 2を使ううちに、HHKBの配列に自分の身体は最適化されてしまったのだろう。
幸いにも、HHKB Professional HYBRID系はBluetooth接続・USB-C接続の両方をサポートし、なおかつマルチペアリングに対応しており、僕が考えていた要件をすべて満たすことが出来る。
HYBRID系には、標準のキー構造のものとは別に、高速タイピング性と静粛性に優れたType-Sというものも存在する。調べたところType-Sの評価が高かったこと、また高速タイピング性が欲しかったということもあり、Type-Sを選んだ。
というわけで、HHKB Professional HYBRID Type-Sの英語配列 無刻印を購入。刻印なくても問題ないし、刻印が視界に入ると邪魔なので…。
HHKB Professional 2の場合、流れるように打鍵するってのがちょっと難しかったけど、今回購入したType-Sであれば、打鍵感が少し軽く、スルスルと入力できる。なおかつ、「スコスコ、コトコト」感がしっかりとある。総じて、打鍵感は最高。これは仕事が捗る。
接続先をmacOSからWindows、あるいはその逆に切り替える場合、メタキー(macOSだとコマンドキーとして認識させたいけど、WindowsだとWindowsキーとして認識させたい、とか)をどう切り替えるのかなと思っていたけど、キーボード裏面のDIPスイッチで切り替えるほか、Fn + Control + W
でWindows(あるいはHHK)モード、Fn + Control + M
でmacOSモードにお手軽に切り替えることができ、安心した。DIPスイッチを切り替える場合はあらかじめ電源をOFFにしないといけないので、DIPスイッチのみでしか切り替えられないとかだと非常に面倒なことになるところだった。
接続する親機の切り替えは、Fn + Control + 数字キー
で、4台まで接続先を登録できるっぽい。USB-Cでの接続に切り替える場合は、数字キー部分で0
を入力する。
やっぱ良いキーボード。気分が上がる。